学生時代、彫刻を専攻し美術やアートなどというものは、きわめて個人的、つまりプライベートなものと思い込んでいた。ところが、新潟に帰省し「野外彫刻」なるものを調査・研究しだし、それが街づくりと連動していると考えた頃からとりわけ強く、「結構個人の思いを超える分野」と考えるようになった。
ましてや、高岡第一高校に赴任し、美術教育は勿論のこと、「パブリックアート」や「アートマネジメント」用語が囁かれ出し、その成果を生徒や地域に還元せざるを得ない現実が研究と結びついた時に、学問的にも「芸術支援学」「文化資源学」「文化政策学」などの領域が輪郭を現す必然的思いがした。
それ故に「パブリックアート」も美術教育を含む「芸術教育学」も更には、「芸術支援学」も「文化資源学」も「文化政策学」も共通のキーワードが、「アートの公共性」になるのも納得がいくようになった。
(ただし、このHPは、公共性を問われる社会事象も考えたいのでタイトルは「アートと公共性」とした。写真作品は、「高岡市パブリックアートまちづくり市民会議」選考=第2作目<鎮守の杜のアルチザン>=制作グループたまや作)