私・松尾豊は、1953年7月新潟県の旧村松町に生まれました。平成の大合併で、今は五泉市に吸収された町ですが、県内では山間部の多いかなり面積の広い自治体でした。そのせいか、生家の前は田圃だらけで背後には山々が織り成していた山紫水明の地でした。その中でも、戦前、高村光雲に師事しその能力を見込まれて東京芸大の助教授を勤めた羽下修三（地元では、「羽下大化」と言われた日本近代彫刻史上再評価されるべき、忘れ去られた越後の鬼才）の生地でもある川内村の出身です。地元の県立村松高校卒業の１８歳の３月まで過ごしました。
