野外彫刻研究
A Study of Open-air Sculptures
高岡第一高等学校 松尾 豊
I.野外彫刻研究の動機及び目的
1986(昭和61)年12月に、新潟県内の野外彫刻ガイドブックの出版内定により、新潟県内の野外彫刻を調査しだしたのが、研究の走りである。その当初は、あくまでも本の資料としての制作者・材質・所在地等の調査であった。しかし、調査の経過とともに、美術館や博物館収蔵作品が文化財として認知されてる反面、陽光の下で我々のより身近な生活の中にある野外彫刻の資料さえない自治体が多いのには大きな疑問を感じていた。
1987(昭和62)年12月頃よりの富山県内の調査内容は、新潟県内とほぼ同様であったが、長期的には本の出版や研究発表を意識していた。従って、その目的は明確になっていた。調査・研究の第一は、地方散在の野外彫刻実態の把握及び基礎資料の作成。第二は、野外彫刻の設置者意図及び彫刻内容の空間様態の分類である。第三に、野外彫刻情報の各種機関への提供と地元への多角的提言にあった。
II.調査・研究の経過及び結果へつづく
I.野外彫刻研究の動機及び目的
II.調査・研究の経過及び結果
III.ヤガイの彫刻の呼称と定義
IV.設置者意図別分類
V.空間様態の分類
VI.野外彫刻の歴史(日本)
VII.野外彫刻展の歴史
VIII.彫刻シンポジウムの歴史
IX.「彫刻のある街づくり」の地理的広がり
X.野外彫刻研究の可能性
<参考文献及び資料><スライド鑑賞資料>